この記事でわかること
- iDeCo専用のファンド選びがNISAと異なる理由
- 絶対に選んではいけないiDeCoのNG商品
- 証券会社別に実際に買えるおすすめファンド6選
- 年代・リスク許容度別のポートフォリオ例
- ファンドを途中で変更すべきタイミング
まず結論|iDeCoのファンド選びはNISAより「慎重」に
NISAのファンド選びと似ていますが、iDeCoには特有の事情があります。
iDeCoのファンド選びがNISAと異なる3つの理由
① 60歳まで引き出せないため「長期前提」が絶対
→ 短期的な値動きを気にする必要がない
→ リスクを取れる期間が確保されている
② 証券会社によって選べる商品が限られる
→ NISAより商品数が少ない(約10〜40本)
→ 会社によってラインナップが大きく異なる
③ 運用商品の変更(スイッチング)ができる
→ NISAと違い、保有中の商品を別の商品に変更できる
→ ただし変更のタイミングと理由が重要
iDeCoで選んではいけないNG商品
まずNG商品を知ることが、失敗しないファンド選びの第一歩です。
NG①|元本確保型(定期預金・保険)を長期保有する
❌ なぜダメか
元本確保型の金利は年0.001〜0.3%程度
インフレ率(年1〜2%)に負け続ける
30年間・月2万円を元本確保型で運用した場合
積立総額:720万円
運用後 :約720万円(ほぼ増えない)
同額をインデックスファンド(年利4%)で運用
積立総額:720万円
運用後 :約1,387万円
差額:約667万円!
✅ 例外:受け取り5年前からリスクを下げるために
一部を元本確保型に移すのはOK
NG②|信託報酬が高いアクティブファンド
❌ なぜダメか
iDeCoは長期運用が前提のため
コストの影響が複利で積み重なる
信託報酬1%のファンド vs 0.1%のファンド
30年間・1,000万円運用した場合の差
1% :約1,348万円(手数料控除後)
0.1%:約2,427万円(手数料控除後)
差額:約1,079万円!
✅ 選ぶなら信託報酬0.2%以下のインデックスファンド
NG③|毎月分配型ファンド
❌ なぜダメか
iDeCoは受け取りが60歳以降のため
毎月分配金を受け取るメリットがない
複利効果が得られず長期運用に不向き
おすすめファンド6選
第1位|eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 世界約50カ国・3,000社以上 |
| 信託報酬 | 年0.05775% |
| リスク水準 | 中〜高 |
| 対応証券会社 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券など |
iDeCoで選ぶ理由
✅ 世界全体に分散投資できる最強の1本
✅ 信託報酬が業界最低水準
✅ 60歳まで保有するなら世界経済の成長を信じるだけ
✅ NISAと同じ商品でポートフォリオを統一できる
向いている人:30〜50代・投資経験問わず・シンプルに運用したい人
第2位|eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 米国主要500社 |
| 信託報酬 | 年0.09372% |
| リスク水準 | 中〜高 |
| 対応証券会社 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券など |
iDeCoで選ぶ理由
✅ 過去30年以上・年平均約7〜10%の成長実績
✅ Apple・Microsoft・Amazon等の米国大型株に投資
✅ 信託報酬が低く長期保有に最適
✅ iDeCoの30年運用と米国株の長期成長が相性抜群
向いている人:米国経済の成長を信じる人・20〜40代
第3位|eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 国内外の株式・債券・REIT(各12.5%) |
| 信託報酬 | 年0.143% |
| リスク水準 | 低〜中 |
| 対応証券会社 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券など |
iDeCoで選ぶ理由
✅ 8種類の資産に自動で分散投資できる
✅ 価格変動が比較的穏やかで精神的に安心
✅ 受け取り10年前からリスクを下げたい人に最適
✅ 1本で完全分散できるシンプルさ
向いている人:50代以降・値動きが気になる人・安定重視の人
第4位|ニッセイ・外国株式インデックスファンド
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 先進国株式(日本除く) |
| 信託報酬 | 年0.09889% |
| リスク水準 | 中〜高 |
| 対応証券会社 | SBI証券・楽天証券など |
iDeCoで選ぶ理由
✅ 長い運用実績があり信頼性が高い
✅ 信託報酬が低く長期保有に向いている
✅ 日本株は別で持ちたい人に最適
✅ SBI証券・楽天証券でiDeCoでも購入可能
向いている人:日本株を別で保有している人・先進国株式に集中投資したい人
第5位|たわらノーロード 先進国株式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 先進国株式(日本除く) |
| 信託報酬 | 年0.09889% |
| リスク水準 | 中〜高 |
| 対応証券会社 | 楽天証券・auカブコム証券など |
iDeCoで選ぶ理由
✅ iDeCo専用ラインナップに入っている証券会社が多い
✅ ニッセイ・外国株式とほぼ同等のコスト
✅ 楽天証券のiDeCoで選べる定番商品
向いている人:楽天証券でiDeCoをする人
第6位|SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 全世界株式(約8,000社) |
| 信託報酬 | 年0.1102% |
| リスク水準 | 中〜高 |
| 対応証券会社 | SBI証券 |
iDeCoで選ぶ理由
✅ SBI証券のiDeCoで選べる全世界株式ファンド
✅ eMAXIS Slim全世界株式より銘柄数が多い
✅ 中小型株も含む幅広い分散投資ができる
✅ SBI証券ユーザーに使いやすい
向いている人:SBI証券でiDeCoをする人・より広い分散を求める人
証券会社別|実際に買えるおすすめファンド
SBI証券のiDeCoでおすすめ
① eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
② eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
③ eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
④ SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)
⑤ ニッセイ・外国株式インデックスファンド
楽天証券のiDeCoでおすすめ
① eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
② eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
③ たわらノーロード 先進国株式
④ eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
⑤ 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
年代・リスク許容度別|ポートフォリオ例
20〜30代(老後まで30年以上)
【積極型】リスクを取って最大化を狙う
eMAXIS Slim 全世界株式:100%
→ 時間が最大の武器。暴落しても回復を待てる
→ 1本でシンプルに運用するだけでOK
【標準型】米国と全世界を組み合わせる
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):70%
eMAXIS Slim 全世界株式 :30%
→ 米国の成長力と世界分散のバランスを取る
40〜50代(老後まで10〜20年)
【バランス型】成長を狙いつつリスクも管理する
eMAXIS Slim 全世界株式:70%
eMAXIS Slim バランス :30%
→ 成長性を維持しながら一部をバランス型で安定化
【安定型】リスクを抑えながら運用する
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):100%
→ 値動きが気になる方・もうすぐ受け取りが近い方
55〜60代(老後まで5年以内)
【守りの型】資産を守ることを最優先
eMAXIS Slim バランス:50%
定期預金(元本確保型):50%
→ 受け取り直前はリスクを大幅に下げる
→ 暴落時に資産が大きく減るリスクを避ける
ファンドを変更(スイッチング)するべきタイミング
iDeCoでは保有中のファンドを別のファンドに変更(スイッチング)できます。これはNISAにはないメリットです。
スイッチングを検討すべきタイミング
✅ 受け取り5〜10年前
→ 株式中心からバランス型・債券型に移行
→ 大きな暴落で資産が激減するリスクを避ける
✅ より低コストのファンドが登場したとき
→ 信託報酬が大幅に下がった商品に乗り換え
❌ スイッチングしてはいけないタイミング
→ 暴落時に慌てて安全資産に逃げる
→ 「下がったから売る」は損失を確定させるだけ
よくある質問Q&A
Q1. iDeCoとNISAで同じファンドを買ってもいいですか?
はい、同じファンドを両方で保有することは可能です。ただし同じ商品だと資産が特定の投資先に集中します。iDeCoとNISAで異なる役割を持たせると、より効果的な分散になります。
Q2. iDeCoでファンドを変更すると税金はかかりますか?
かかりません。iDeCoの口座内でのスイッチングは非課税で行えます。これはiDeCoの大きなメリットの一つです。
Q3. 複数のファンドを組み合わせるべきですか?1本でいいですか?
1本(eMAXIS Slim全世界株式など)から始めて十分です。分散はすでにファンドの中でされています。慣れてきてから2〜3本に増やすことを検討しましょう。
Q4. iDeCoで元本確保型を選んだほうが安全ですか?
老後まで10年以上ある方には安全とは言えません。元本は守れますが、インフレで実質的な価値が目減りします。老後資金として本当に安全なのは「インフレに負けない運用」です。
Q5. iDeCoのファンドは毎月変更できますか?
掛金の配分変更(新しく積み立てる商品の割合変更)はいつでもできます。スイッチング(保有中の商品を別の商品に変更)も原則いつでも可能ですが、証券会社によって変更できる回数・タイミングに制限がある場合があります。
まとめ|iDeCoのファンド選びは「低コスト・長期・シンプル」が正解
この記事でお伝えしたポイントをまとめます。
- iDeCoのファンド選びは60歳まで保有する前提で考える
- 元本確保型の長期保有・高コストファンドは避ける
- 迷ったらeMAXIS Slim全世界株式1本から始めるのが最もシンプル
- 20〜40代はリスクを取った運用・50代以降は徐々に安定型へ移行
- 受け取り5〜10年前にスイッチングでリスクを下げる
- ファンドの変更は暴落時ではなくルールに基づいて行う
iDeCoは長期間運用する制度だからこそ、最初のファンド選びが将来の資産額を大きく左右します。低コストのインデックスファンドを選んで、あとは長期保有するだけ。それがiDeCoを最大限活かす最強の戦略です!
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※本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。

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